お知らせ

本山参拝を終えて

3月25日~28日まで3泊4日の大本山 永平寺を中心に、金沢、白川郷、名古屋を巡る旅へ行ってまいりました。

出発当日は前日からの雪(なぜこの時期に…)が雨に変わり、正伝寺からバスまで(大型バスが赤門を通られないので黒門まで歩く必要がありました…)傘が必要になるという、なんとも幸先の悪いスタートとなりました。添乗してくれる方も、この旅行を企画から担当してくれていた弘南観光の道川さんから佐藤さんという方に変わり、旅の船頭さんも変更に。この旅のメンバーの中には道川さんと面識があった方もおられたようですが、佐藤さんと面識がある方も多く、学生の頃の恩師という方もおり、この辺りは出席名簿を見た弘南観光さんの配慮なのかなと思いました(偶然かも?)。

バスは青森空港へ向かい、FDA(いわゆるLCC、格安航空会社と言われてるヤツですね)で県営名古屋空港(小牧空港)へ。誰かが『安い飛行機だからお茶とかジュースとかでないんだよ~』って言ってましたが、お茶やジュースだけでなく、ういろう も出ましたよ!!座席も狭いってこともなく快適、途中 ちょっとした山が見える度に立ち上がり窓に張り付く私の叔父がはしゃぐ子供のようで、この頃は朝の天気なんか忘れ、この旅が楽しくなるような気がしました。

 

←はしゃぐ叔父、アウトドアメーカーのモンベルが好きすぎて、息子からはモンベル教の信者と呼ばれている。シートベルトサインが消えている最中はずっと大小関わらず色々な山の名前を呼びながらテンションを上げておりました。

 

 

 

 

 

名古屋に降り立ち、今回一番お世話になるメインの移動手段の大型バスに乗り込みます。ガイドさんはベテランといった感じの高辻さんという方に、運転手さんもこれまたベテランといった感じの気の優しそうな感じの古瀬さんというチーム。座席は添乗員の佐藤さんに一番前に座るように促され最初から最後まで一番見晴らしの良い席へ。

 

←お世話になったバス。車体はキレイな赤の為、トイレ休憩があっても戻る時 迷いません!

 

 

 

 

 

途中この辺りではメジャーなチェーン展開している(家内の実家の福井にもあるとか)という蕎麦屋さんで昼食をとり、天下の奇勝『東尋坊』へ。東尋坊へは昔、家内と一度行ったことはあるのですが、夜中に到着したせいで、辺りは真っ暗だし、自殺をしに来たと勘違いされて警察の方に人生最初で最後(今のトコ)の職務質問をされたという自分にとってはあまり良い思い出のない場所です。さて 餅は餅屋なのか、東尋坊でお店を構えているオバちゃんがガイドさんに変わり東尋坊を説明して回ります(かなりのハイペースで)。足の悪い方や、マイペースな方(ウチの母など)は着いていくので精一杯です。物凄いペースで回ると最後はオバちゃんのお店へと案内されました。『正伝寺さんの方ならサービスするよー!!』とか『〇パーセントオフだよー!!』と一斉にお店の店員さんたちの声で盛り上がります。解禁になったハタハタ漁とかサンマ漁とかこういった感じなんだろうなぁ、と考えながら私は網をすり抜けトイレの方へフェードアウト。まだ、到着したばかりなので買い物は控えたかったのです。しかし、バスへ戻るにはお店を通らなければなならず、最後はオバちゃんに大声で捕獲されお菓子を購入。ハッピーターンの加賀棒茶味。明日、金沢に行くのに福井で金沢土産をかってしまうなんてホントに急かされていたんだなぁ、後になってバスで一段落してから気付いて笑えました。これも楽しい思い出の1つです。

 

←東尋坊。昼と夜とでは全く違う顔をしている、…気がしました。

 

 

 

 

1日目の夜は山代温泉というところの『ゆのくに天祥』というお宿。生卵に名前やお絵かきして専用の温泉につけて30~60分くらい漬けておくとマイ温泉玉子が出来ちゃう、といった楽しいサービスが色々ありました。建物や温泉も広く、ゆっくり疲れを癒せる そんなお宿です。添乗員さんから、夕食の時に『みんな初顔合わせが多くて硬いから、住職から名前を呼んで手を振ってもらって』とのことでしたので、一人ずつお名前を呼ぶことに。添乗員さん曰く、『自己紹介』だと億劫になるというか、ちょっと気負ってしまうので、手を振り返してもらうくらいにした方が良いと言われていたのですが、皆さん少しずつ自己紹介を始め、最後にはホロリと泣かれる方もおりました。それもこれも、次の日に控える永平寺でのお参りにかける想いが強いのだなぁ、と感じました。深夜、こちらの温泉では25時まで大浴場を使えるのですが、私は一人こっそりと大浴場へ向かいました。永平寺へ登る為にカミソリで頭を剃らなくてはいけなかったのと、…裸を見られたくなかった為です(´;ω;`)ウッ…

3月26日、2日目。

予定には無かったのですが、添乗員さんの配慮で九谷焼のお店へ連れて行ってもらいました。朝一とのことで時間はあまり取れなかったのですが、皆各々色々なお買い物をされたようです。そして、この旅行の一番のキモと言うかメイン、大本山永平寺での参拝です。本山での行事の後に青森県正伝寺参拝団のご供養の法要が行われます。永平寺は山の斜面に建てられているお寺ですので、下から上へ登っていかなくてはならないのですが、法要開始の時間に合わせて一番上の法堂という場所へ、修行僧が行く途中にある建物の説明をしながら皆を連れて行ってくれます。その間、私だけは誰もいない待合室に通されます。誰もいないだけではなく、スマホの電波も弱いので暇も潰せません(;´・ω・)私も法要開始約30分くらい前に一番上まで、修行僧さんに色々話しながら案内を受けて上って行ったのですが、法堂に着く頃には息が上がっていました…昔、自分がココで走って掃除していたなんて考えられません。私が永平寺に修行で居た頃は丁度 曹洞宗の開祖 道元禅師様の750回忌という一年を通して忙しい時期でした。法要の数だけを見たら他の年に修行されていた方たちよりも全然多いはずです。毎日のように全国各地からお寺がお檀家さんを連れて来られてたわけですが、当時の修行中の私にとっては毎日数が多すぎて通り過ぎるだけの日常でしかありませんでした。それが、今 修行僧の立場ではなく、皆さんとお参りに来ている自分がココにいるのだと自覚した瞬間、感動というか何ともいえない感じになりました。修行中は嫌で嫌でイヤでイヤで仕方なかったあの場所この場所、あの思い出このトラウマ、当時は47都道府県で福井だけは絶対に二度と足を踏み入れないと心に決めていたのに、時間が経って立場が変わったのか、年齢が変わったのか、気持ちが変わったのか…法堂の風景、修行僧の読経に感動し、参加された方々のお戒名などが読み上げられている時などは、参加者の方も言われておりましたが、本当にス~っと心から何かが昇っていくようなそんな感じになりました。この度の本山参拝は私にとりましては本当にありがたいものとなりました。また、修行に行け、と言われたら絶対イヤではありますが…参拝には行きたいです。

 

 

 

 

 

無事、本山参りが終わり、昼食はバスを駐車させていただいている ほっきょ荘さん。バスガイドさん曰く、漢字で書くと『北京(ペキン)荘』とも読めてしまうから看板はひらがなで書いてあるのだとか。こちらには青森県出身の店員さんもおりますので、参拝の際のお土産はこちらがよいかと。昼食を終え、もう一度永平寺の入り口へ。記念の集合写真を撮りました。今の世の中、プライバシーとか色々ありますので、写真はあまり拡大しないで位牌堂階段部分に張り付けておきます、ご興味のある方はご覧くださいませ。

永平寺の山の斜面を登ったせいか、ご供養を終えたせいか、昼食を食べたせいか、バスの中は静かに次の目的地、金沢 兼六園へ。私 過去二回ほど兼六園へ行こうとしたことがあるのですが、広すぎてどこから入ればいいのか分からず兼六園の外をウロウロして、香林坊でブラブラして帰ることしかなかったのですが、今回ついに入ることができました。広すぎて、持ち時間に合わせて軽く案内してもらったので、いずれまた一人で、とは思うのですが到着の際 寝てたので、入り口は不明のままなので また入れるのかは不明です…

←←兼六園。日本最古の噴水もあるとのことでしたが、時間の関係で見ることは叶わず。でも、どこもキレイに整備されておりました。

 

←朝ごはんを食べてから金沢駅まで一人で散策。スターバックスで金沢限定の九谷焼のマグカップとコースターを購入した帰りに駅前でヤカンの埋まったオブジェを発見。なんか可愛い(´・ω・`)

 

昨日は温泉ホテルだったのですが、この日と次の日はビジネスホテル(ルートイン)の宿泊です。昔と違い大部屋で皆で寝るのはちょっと…という意見が多かった為です。温泉宿とビジネスホテル…どちらがいいのか、参加者の方にも聞いたのですが、圧倒的にビジネスでした。私も個人的にはビジネスホテルですが、せっかくの旅行と思うと温泉もなぁ、とは思うのですが、これも時代の流れというヤツではないでしょうか。温泉宿で小さい個室とかあればベストなんでしょうか。ホテルにて少し休み、晩ご飯はホテルから5分くらい歩いた先にあった『とと屋』さん。参加された方の中で『弘前にもあったからチェーン店だびょん』という意見もありましたが、後日、担当 道川さんに聞いたら『違います』とのことでしたので、ちゃんとしたお店でした。また、添乗員さんの佐藤さんが頑張ってくれたとのことで、この日は生ビールも飲み放題でしたw

3月27日、3日目

朝 ホテルを出て白川郷へ。集落を散策する前に、まずは村全体を見渡せる展望台へ。特にこれといったものは無かったのですが、記念写真を撮ってくれる写真屋のお兄ちゃんの写真を撮る掛け声(ハイ、チーズ的な)がシラカワ~GO~!(パシャ)だったのにはいろんな意味でビックリした。白川郷は写真やテレビで見て なんとなくなイメージはあったのですが、実際に行ってみるとお土産物屋さんが立ち並び、完全に観光地となっていることにもビックリしました。あと、驚いたのは外人さんがたくさんいること。五平餅を食べ歩きしてたり、ドローンが飛び交ってたり、まき割りしている人がいるだけで外人さんの人だかり。日本の風景なのに、外人さんばかりで不思議な気分でした。

←←展望台からの風景。後方からは『シラカワァ~、、、ゴーゥ!!』の掛け声が30秒に1回くらいの頻度で聞こえてきます。

 

←お昼に出た朴葉(味噌)焼き。めちゃくちゃ美味しいものの、めちゃくちゃ味が濃い。ご飯おかわり出来るよ!とは言われたものの、誰もしていないし、お店の人も近くにいないし…ご飯でお腹いっぱい食べたかった…

 

その後バスは再度 名古屋へ。名古屋城へ参りました。天守閣は建て替えになるとのことで入ることはできないのですが、今回は昨年から公開されている本丸御殿が見どころかと思います。自分は旅行前からストリートビューで見ていたのですが、『当時からこんなキンピカな作りだったのかなぁ』、とも思ったのですが、他のお客さんが学芸員さんらしき人に聞いているのを盗み聞きしたところ、当時の写真などで残されていたものの復元とのことでしたので、凄いものだなぁと感心してみてまいりました。

←←←トラトラトラ!!どこかに麝香(ジャコウ)猫の襖もあるらしいのですが、時間の関係でみられなかった(>_<)

←←写真撮ってもいいなんて太っ腹です。

 

夜は、当初 名古屋名物ということで『世界の山ちゃん』を予定していたのですが、高齢の方もおられるとのことで別のモノをとのことで、名古屋とは関係ないのですが、京料理になりました。前情報ですっぽんが出ることは聞いていたのですが、部位によってはちょっと気になる、私にとってはそんな感じの初すっぽんでした。

最終日

添乗員さんが言っていたのですが、最近では3泊4日の旅行は少なくなったそうで、全体的に皆さんだいぶ疲れが見えてきた感じでした。私なんて一番前の席で寝落ちてますので、バスガイドさんには本当に申し訳なくて仕方なかったです。この日はまず徳川家康が生まれた城『岡崎城』へ。そこのガイドさんが、名古屋弁がキツくて何を言ってるのか全部は分からないのですが、話を聞いているうちに、皆さん羽織を着せられ兜をかぶせられ、全体写真をパシャリ。思わぬ場所で旅の思い出がもう一枚増えましたwしかも、岡崎城と書いたシールを貼ったプラスチック製の印籠と、そら豆の耳かき付き。どうやら、ガイドさんのふりをした写真屋さんだったようです。しかし これもまた思い出ですね。お昼は次の観光地 熱田神宮のすぐ横のビルにはいっていたヒツマブシ屋さんにて、でした。私なんかは『ウナギを切ってお茶漬けで食べる料理だから美味しいのは当然』くらいの考えでしたが、いつもは何でも残して私に残飯処理をさせる家内が完食したのです。それだけ美味しかったと思います。

 

焼く前に蒸さない『地焼き』が関西風の特徴なのだとか。

ひつまぶしには食べ方があり、4回に分けて食べます。まずはそのまま、次はワサビやネギと一緒に。三杯目はお茶漬けにして。最後は自分の好きな食べ方で!とのこと。食べ方に変化を入れるのもさらに美味しくなる秘訣な気がしました(#^.^#)

 

食事を終え、歩いて熱田神宮へ。申し訳ないですが、前日の名古屋城、朝の岡崎城と続くと正直、建物的にはインパクトが薄れてきた感が否めませんです。しかし、ここには三種の神器の1つである草薙剣が納められているとのこと(見れませんが!!!)。今まさに新年号が令和と発表され残り約1カ月で天皇陛下が退位され、新天皇へ受け継がれる…その1つがココに(見れませんが!!)!!まず一番熱いパワースポットと見て間違いなかったはずです。

 

←熱田神宮の鳥居でダンディに歩く添乗員 佐藤さん。鳥居を写すはずが佐藤さんがメインの一枚に。

しかし、改めて見るとなかなかの一枚の気が…

 

 

 

 

この後、私は次の日に所用があった為に空港で皆さんと別れ、今回の旅行は終わりとなるのですが、また、5年、10年といわず、早めに行ってほしいとの嬉しいご意見もいただきましたので、2,3年のうちに行いたいと思っております。今回、ご参加された方、されなかった方、正伝寺に関係の無い方でも構いません。旅行社さんとも話を練って進めてまいりたいと思いますので、次回のご参加お待ちしております。よろしくお願いいたします。この度ご参加いただきました皆様、お疲れ様でございました。本当にありがとうございました。