『みあかし』の配布
まず、そもそも『みあかし』ですが、岩手県宮古市田老地区に伝わる『夢灯り』というものをモチーフとしたもので、東日本大震災後、物資不足の中 牛乳パックを利用して作られるようになったものだそうです。「亡くなった方の霊も、残された者の気持ちも、夢灯りで慰めることができれば…」と願われる田老地区の方々に指導をいただき、曹洞宗で製作したものだそうです。
素材は紙で切れ目が入っているので、手で外して作ることも可能で、全面には、道元禅師が愛された梅花の中に『願』という文字がかたどられてあります。この『みあかし』は周りの光によって、あたかも灯明が灯っているように映ります。是非 制作していただきまして、皆さまの願いを託して仏さまにお供えいただけましたら幸いです。
作り方ですが、同封の紙に書いておりまして ノリもハサミも使いません。ただ、組み立て方にも書いてあるのですが、指で切れ目を外すよりカッターを使っていただいた方がキレイに仕上がるとのことでした。私も試しに1つ作ってみたのですが、カッターを使わなかったので近くで見ると雑な感じになってしまいました。ですが今回は試しで作ってみましたが やはり『願い』を込めながら、故人を想いながら、時間をかけて制作しますとキレイに出来上がりますし、故人を思い出し、ご自身でゆっくり自分と向き合える時間にもなると思いました。一枚の紙をくり抜いて形を整えるだけの簡単なものではありますが、そろそろ忙しい年末年始もやってまいります。子供やお年寄りもですが、お仕事に追われる皆さまにもお1つ手に取っていただき、時間のある時にでも仏さまを想って作っていただき、お仏壇にお供えしていただけたらなと思います。
数ですが、300個ほどございます。明日より、正伝寺の玄関や本堂の横などにお置きしておこうと思っておりますので是非お持ちいただきご自宅の仏さまにお供えいただけましたらと思います。紙製ですので、お線香やロウソクの火にはご注意下さい。
また、正伝寺玄関に去年も置いておりましたが、今年採れましたフウセンカズラの種も置いてございます。そちらもどうぞお持ちいただき来年 育てていただけましたらと思います。