塔婆立て
本日は正伝寺に墓地のある方の『塔婆立て』をチェック致しました。
あまり考えたことはありませんが、ここでふと考えてみますと
塔婆の下を見てみると尖っていますので、昔は地面に突き刺して使われていたんだなぁ、と
思ってしまいます。調べてもいませんが きっとそうなのだと思います。
しかし、少なくとも私の小さな頃には もう『塔婆立て』という仏具?商品?はありました。
よく『塔婆はいつ処分したらいいのか』と聞かれます。
塔婆とは昔は、朽ちて腐って書いてある文字が見えなくなるまで が塔婆だと聞いたことがあるので
私もお檀家様に聞かれると そのように答えております。
しかし現代では『塔婆立て』というものがあるので、ちょっとやそっとの風では飛ばされることもなく
まっすぐに立っているので雨なとでよごれてもすぐ乾いてなかなか朽ちることはありません。
なので、朽ちて腐ったりしたら、処分していただければいいし、
綺麗なままでも、枚数が増えて塔婆立てに建てられなくなったら、立てた日が古いものから処分していただく
という風に説明させていただいております。
塔婆立ては大きく分けると2種類だと思います。
石製か金属製。
石製なら塔婆を入れる幅もそれぞれではありますが、1穴5、6枚は入ることが出来ると思います。
そして金属製。見るとだいたい1穴2枚。左右で合計4枚
頑張って6枚くらいでしょうか。
塔婆は『木』ですので、塔婆立てに入れる時はいいのですが、
今の時期の急な夕立や夏の暑い日差し、冬の極端な寒さを経験しますと
木が反り返ってしまいます。
そうなると 抜こうと思った時に抜けず塔婆立てが壊れてしまったりします。
石製が壊れた話は聞いたことはありませんが、金属製の方はあまり無理をされずに、
お盆のお墓参り前の掃除をされる今頃の時期にでも、古い塔婆を抜いていただき、
ご自分で燃やす環境がある方は、塩をふって焚いていただければいいと思いますし、
出来ない方はお盆にお寺に来られた時にでも、お持ちいただければ こちらでお焚き上げ致します。
話は最初に戻りますが、本日 塔婆立てをチェックいたしましたのは、
いわゆる『金属製』の方です。
施工してくれた石屋さんが どうとかという話ではなく、『塔婆立て』という商品を
卸している業者さんは地元ではなく国内規模で商品を作っているでしょうから
どうしようもないのですが、塔婆立てを組んでいるネジが鉄製なことが多いのです。
メーカーさんによってはオールステンレス等もあるみたいですが、
結構 多いんです、鉄。
弱っているヤツだと手で壊れてしまうレベルです。
↑こんなヤツでも
↓WOW!!
それを本日は 昨日ホーマックで買ってきたステンレスのネジで
正伝寺の墓地中の塔婆立てという塔婆立てを留め直しまくりました。
↓鉄ネジの残骸です
ちなみに石屋さんから聞いた話ですが、塔婆立てに使える長さのステンレスのネジですが、
弘前のホームセンターではあまり無いらしいです。
あるのは平川のイオンのマックスバリュ等の横にあるホーマックだそうです。
自分の見た感じではどこにでもありそうな長さのネジなんですが、
実際に店舗を見て回ったプロの意見ですので、平賀のホーマックが確実みたいですよ!(^^)!