お知らせ

お寺選び

たま~に『お寺を探しているのですが気を付けることは?』『弘前でのお寺選びなんですが…』『お寺選びのポイントや注意することは?』等々のお問合せをメールで頂戴いたします。正伝寺に来たメールなので『ウチが一番良いよ!』と言いたいところではあるんですが…少しだけ書かせていただきたいと思います。しかし、ここで書くことはあくまでも私個人がお寺へ暮らして思うこと 感じることですので当てにならないと思います。

 

○菩提寺

まず何より重要なのが菩提寺があるのか、ないのかです。きちんとした菩提寺があるのならそちらのご住職の言われることがすべてです。菩提寺と何年もお付き合いが無い場合などでご家族に不幸があった場合には何より一番に連絡を取り、まだお檀家名簿に名前があるのか確認しなくてはなりません。あるのならば良しですが、もし葬儀を引き受けていただけなかった場合、新たな菩提寺、又は取り急ぎ葬儀を執り行っていただけるお寺を探さなくてはいけません。自分でお調べになられるのもいいですが、まずはご親戚、葬儀屋さんに聞かれるのが一番かと思います。色々な噂や情報を持っているのはやはり地元のお寺に近いお檀家様や業者さんですので。

 

○宗派

キリスト教にプロテスタントやカトリック教会などがありますように、仏教にも宗派はたくさんございます。曹洞宗、天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、日蓮宗 etc…昔から信教の自由はございましたが、その家で初めての仏さまが出来ると「とりあえず本家のお父さんに合わせて同じ寺にするか~」的な流れがあったかと思います。最近も菩提寺がなければ、宗派にとらわれず『お寺』であればどこでもいいと言われる方も少なからずおられます。自宅の近くにお寺が建っていると生活の中に溶け込み身近な感じがするかとも思いますが、お寺を選ぶ(菩提寺)ということは自分がこれから信じていく宗教を選ぶということになりますので、もしお寺を探されるのであれば 親戚の菩提寺の宗派を聞いたり、市内ご近所のお寺へ連絡をとりご自身で調べ納得されてから決められるのがよろしいかと思います。

 

○設備

お寺の位牌堂や本堂の築年数、設備も少しは気にした方がよろしいかと思います。位牌堂を購入したのに数年で建て替えることになり新たに再購入しなくてはならなくなったり、山門や庫裡などの建て替えでご寄付を頂戴することになったりと様々あることと思いますので、この辺りは入檀される前にお寺の方へ聞いておくとよろしいかと思います。設備につきましても、この辺りでは冬場はお墓にお参りすることは雪のせいでなかなか かなわないことかと思います。冬場の位牌堂にストーブは置いてあるのか、夏場は窓がたくさんあったりクーラーがあるのか?お墓や位牌堂の水場、ゴミ箱は遠くないか、トイレはキレイか、スロープや手すりが階段などについているのか、駐車場はあるのか などいちいち気にしていても仕方のないことではありますが、ご先祖様のお参りに専念する為にも、あるに越したことはない程度のことではあるかと思いますがお寺選びの1つのポイントとして気にされるとよろしいかと思います。正伝寺では本堂の屋根が銅板の為、スマホや携帯電話の電波が通らず常に弱い状態なので境内にWi-Fiを張っており、このようなお寺ならではの不便さが各お寺さんで色々あることと思います。

 

〇費用

そして気になるところが『費用』かと思います。お位牌堂の価格、墓地の場所の価格、1周忌や3回忌といった法要にかかる費用、年間の維持管理費やお届け(お気持ち・燈明代)はおいくらなのか?お金は振込なのか、お寺へ持って行くのか?今後、永代供養をお願いするならばその金額、ご寄付にしても、頻繁にあったり、たまにあったり、全然なかったり…その辺りも含め、ご親戚、ご近所、聞きづらいところはあると思いますが、お寺へ直接聞かれるのがよろしいかと思います。しかし、安いからといって他のお寺と比べて位牌堂やお墓の場所が悪い 狭いなどあるかと思いますので、色々 ご自身でのリサーチが重要かもしれません。

 

◎人柄

そして、私がお寺選びのポイントとして何より一番重要と思うのは、お寺の住職のお人柄かと思います。葬式仏教と言われて久しいですが、やはり 残されたご遺族、お檀家様と住職、人と人とのお付き合いですので相性というものもあるかと思いますが、お寺を選ぶ 決めるということは大切なご先祖様を任せ、家の仏事を執り行っていくということですので、ご親戚、ご近所、葬儀屋さんや仏具屋さんのご紹介があって葬儀を執り行ってもらったとしても、そのお寺の檀家さんになられる場合は住職と話をし納得して、初めてご縁とされるとよろしいのかと思います。