お知らせ

拝む時のカネを鳴らす意味とは

お盆も終わり、早くも九月かと思いきや、今月最大の出来事 北朝鮮のミサイルが本日は飛んでまいりました。

昨日はお戒名を考えたり、調べものをしてしまったせいで寝たのが朝の4時過ぎ。本日Jアラートなるハイカラで不気味な警告音を目覚まし代わりに強制起床させられました。

 

その調べものの事でお盆の時のお話になるのですが、檀家様から『毎朝、仏さまを拝む時にたたくカネってどんな意味があるんですか?』と聞かれました。毎日、当たり前のように聞いてきたカネの音ですが、あらたまって聞かれた時 正直 何といっていいのか分かりませんでした。私が修行していた頃に教わったのは本山の至る所にあるカネや木の板、魚の彫り物といった音を出すものは本山のどこにいても聞いた音で次の行事やすべき事を皆が音で聞き分け行動をする。その為 修行に入って最初に覚えさせられる事の1つだったと覚えております。お経の際の鏧子(大きいカネと小さいカネ)の音も導師様の動きに合わせて鳴らしたり、皆でお拝をする際や、お経の終了を知らせるものでした。カネ(リン)を鳴らすのが当たり前すぎて疑問にも感じず今まで過ごしてまいりましたが、今回 このような機会をいただきましたので先代の頃の本棚を色々見てみました。(先々代は微妙ですが、先々先代の本は古すぎて現代語じゃないので読めたものじゃありませんでした(*_*)

が私が見る限りではカネの意味はみつかりませんでした。時代劇などを見ても外を歩いてるお坊さんがカネをたたいてお経をあげているシーンは見たことがないので、やはり本来ならば一人の時は使うものではなく、本堂などでの屋内で数人で読経する際の鳴らし物かと思うのですが、そうなると皆様が拝まれる際にカネの意味かなくなってしまいますので、最終手段、文明の利器インターネットにて『リン 鳴らす 意味』等の単語で調べてみたところ一瞬で出てまいりました(゚Д゚;)それによると邪念を払ったり、心を落ち着かせたり、極楽浄土の仏さまへ思いを届けるのだそうです。最初からインターネットで調べればいいのかもしれませんが、仏教などに関してのインターネットの情報は発信者の地域性が強く影響を受けたものを当たり前であるかのように書き込んだり、そもそも各宗派にもより違いがありますし、何よりよく分からない業者さんのテキトーな情報が多いためです。が今回はここまでとさせていただきまして、今後 地元の老祖様とお会いして分かり次第お書きしたいと思います。

『リン 鳴らす』と打ち込んだ際に予測ワードで『回数』と出たのですが、それこそ宗派や地域によって違いますのでインターネットよりも昔にご家族、ご親戚に教えてもらったのが一番正しいと思いました。